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近大司書資格取得と好きな本など

5703 図書館情報技術論レポート【近大通信教育部 司書資格】

書き方がよくわからず困っていたところ、先輩方の公開されているレポートを参考にしてスムーズに合格することができたので、私も自分のレポートを公開しようと思います。※レポート丸写しして再提出になる例が増えているようです。自己責任で参考としての利用をお願いします。

レポート作成イメージ

【設題】自身の考える新図書館構想について論じなさい。
本科目では、図書館における情報技術を切り口にして、基本的な学習をしました。それらの情報技術を総合的に活用し、将来の図書館はどうあるべきかについての自身の考えを、レポートにまとめなさい。

【解答】

1、現在の情報技術と図書館の状況
 インターネットの普及やデジタル本の流通により、図書館に行き本を借りるよりも便利に多くの情報が手に入る時代になった。
 大勢の人がインターネットで検索して情報を得ているが、間違いや悪意のある情報も存在し、検索する人の能力によってそうした情報を信頼して利用してしまう可能性もある。
 また、情報が少ない地方の町にこそインターネットを有効に活用すると便利になり町が活性化するのではないかと考える。

  図書館は全ての情報を扱う機関であるが、世間では図書館は情報を扱うというよりは紙媒体の本を扱うところという認識であることが多く、本を読まない人にとっては難しそうで敷居が高い存在である。

2、将来の図書館はどうあるべきか
(1)図書館のイメージを変える
 まず、図書館は紙媒体の本を読む人だけのものではなく、情報を扱う機関であるという認知度を高める。
 しかし、図書館のホームページはデザインが古く、最新のブラウザに対応してなさそうなものも多く見かける。これでは世間に古風なイメージを持たれ紙媒体の本のみを扱っていると認識されても仕方がない。
 まず、あらゆる情報を扱う機関であることを認識してもらうためには、ぱっと見てITを含む情報の発信能力を信頼できるよう最先端のホームページを用意しなければならない。
 
(2)地域住民のための情報を発信する図書館になる
 図書館のイメージが情報を扱うというものに変われば、地域の情報に特化した情報発信機関へと成長することがそこの住民にとって有益なことだと考える。
 現在、地域の情報は市役所のホームページに掲載されていることが多いが、書類の手続きや行政関連と混ざっていてわかりにくい。
 これを情報を扱う図書館がわかりやすくまとめて、その地域の住民がポータルサイト(例えばYahooJapanのような)として使えるよう制作し発信するのはどうだろう。
 まず、住民が必要になりそうな、その地域の天気、イベント、ニュース、生涯学習講座、病院、店などの情報を載せる。
 バナーやメニューを目立たせ、初心者はなるべくインターネット検索しなくても利用できるように工夫する。
 住民はこれをインターネットブラウザのホームに設定するだけで、検索スキルが低い人も安心して生活に必要な情報を得ることができる仕組みをつくる。
 そして、その地域特有の項目を載せることが大切である。畑をつくっている人が多い地域であれば、この時期はこんな野菜を植えるといいなど、その地域の住民の多くが求めていそうなことを調査し発信する。「さらに詳しく知りたい人へ」とその内容が書いてある本の貸出状況が確認できるOPACページへリンクを貼れば図書館に足を運ぶ人も増えそうだ。
 このように閲覧者の興味のあるページから、さらに興味を持たれそうな地域の歴史や特産物、イベントの情報、図書館の案内などへリンクを貼っておくと、難しいというイメージはなく興味と親しみを持ってもらえ、地域の活性化にもつながるのではないだろうか。
 
(3)スタッフは情報収集と発信業務に専念する
 ICタグを活用し機械に任せられる仕事はできるだけ自動化する。その分、スタッフは地域の傾向を調査し、有効な情報を集め発信することに専念する。
 集めた情報をポータルサイトに日々更新する必要があり、そのため図書館スタッフにデジタル画像や動画の知識とwebサイトを扱うスキルが今よりも求められるようになる。
 
(4)企業の協力を得る
 図書館は限られた予算の中で進化することが求められる。近年、社会貢献に力を入れる企業も増えてきているので、その力を貸してもらってはどうか。
 例えば、株式会社はてながNPO支援、図書館支援プログラムというものを行っており、これは有料プラン「はてなブログPro」を無料(無期限)で提供するというものである。(注1)
 また、最先端のホームページ作成をしてくれる企業や、インターネット講座を開くために協力してくれる企業を募集してみるなど、図書館側からアピールすることも大切だ。
 そうすると無償でサイトを制作してくれるIT会社、定期的に無料講座を開催してくれる通信会社など、ぜひ図書館に協力したいという企業も出てきそうである。

3、おわりに
 現代ではホームページはその企業や施設の顔である。まずその印象を変え、図書館は情報全体を扱う機関であると認識されるようにしたい。そこから地域に密着した情報機関、と住民から頼られる存在をめざすべきである。
 そうなるには、企業や住民とのコミュニケーションが大切である。しかし、未だに電話でしが連絡のとれない図書館が多く、現在の情報社会的にみると閉鎖的である。「お問合せ」項目やメールで気軽に質問、意見などをやりとりできるようにすることから試みてはどうかと考える。
文字数 2090文字


参考文献
注1 はてなブログ図書館支援プログラム(https://hatenablog.com/guide/library)

大向一樹『ウェブがわかる本』岩波ジュニア新書
大串夏身『最新の技術と図書館サービス』青弓社
村井純『インターネット新世代』岩波新書
斉藤ひとみ、二村健『ベーシック司書講座・図書館の基礎と展望2 図書館情報技術論』学文社
辰巳丈夫 他『キーワードで理解する情報リテラシー第2版』日経BPソフトプレス

文部科学省HP
社会の変化と図書館の現状(http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/giron/05080301/001/001.htm)
これからの図書館像(http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/giron/05080301/001/002.htm)
新しい形の図書館整備(山梨県中山湖情報創造館)(http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho_houkoku/06040715/014.htm)
静岡市立御幸町図書館のビジネス支援サービス(静岡市立御幸町図書館)(http://www.mext.go.jp/a_menu/shogai/tosho/houkoku/06040715/002.htm)
イメージチェンジを図る英国の公共図書館(慶應義塾大学文学部非常勤講師 須賀千絵)(http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku/06040715/023.htm)